J-STAGE:『科学技術情報発信・流通総合システム』 電子ジャーナル作成とインターネットによる流通

吉田 幸二
科学技術振興事業団
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概要

J-STAGEは、電子ジャーナルの投稿、審査、組版、発信を一貫してサポートするシステム である。J-STAGEセンターは、学会がインターネットを通じて365日 24 時間アクセス可 能な共同利用センターで、ここに格納される閲覧用の電子ジャーナルデータは SGML で作 成される。投稿者のためには LaTeX と MS Word のテンプレートを用意し、組版までをサ ポートする。投稿者、編集部、編集委員、査読者は Web 上で投稿論文の参照、審査結果の 入力、審査経過の閲覧が可能である。また、外部のデータベースや電子ジャーナルに、引 用文献としてリンクを作成する。作成された電子ジャーナルはインターネットから検索・ 閲覧できる。電子討論、マルチメディア付録や学会の大会抄録集の作成もサポートする。

キーワード

学術雑誌、インターネット、電子出版、科学技術情報、情報システム

J-STAGE : Electronic Journal Publication/Dissemination Center: Total system for electronic journal generation and its distribution by internet

Koji YOSHIDA
Japan Science and Technology Corparation
5-3, Yonbancho,Chiyoda-ku,Tokyo,102-0081

Abstract

J-STAGE (Japanese Science Technology Information Aggregator, Electronic) is a integrated system which supports submission of manuscripts, peer-reviewing, composition and dissemination of electronic journals. J-STAGE is so designed that it is freely accessible by participating academic societies via the Internet, and is available 24 hours/365 days. Electronic data is captured in the SGML format. J-STAGE provides templates for LaTeX and MS Word, which are used to compose typesets. All transactions including submitting manuscripts, downloading them for review, inputting review results, and checking review status are done via the web interface. Citations are linked to external databases and/or electronic journals. Electronic journal data thus created are browsable and searchable via the Internet. J-STAGE also supports electronic discussion, multimedia supplementary materials, and production of abstracts for meetings.

Keyword

Academic journal , Internet , Electoric Publishing, Science and Technology Information, information system

1. はじめに

電子ジャーナルは現在科学技術情報の中心を為すものとして注目を浴びている。すでに欧 米を中心に 2500 誌以上が電子化され、インターネット上で提供されている *1)。このよ うな電子ジャーナル・サイトでは、書誌事項や抄録あるいは全文の検索機能の提供、目次 や新着論文の電子メールによるアラート・サービス、引用文献のリンク、二次データベー スとのリンクなど、電子ジャーナルで初めて可能となったさまざまな付加価値を付けて情 報提供している。これらの中心となっているのは主要な科学技術出版社、Elsevier Science, Springer Verlag, Academic Press などや、主要な学会、米国化学会 (ACS) *2)、英国王 立化学会 (RSC) *3)、米国物理学協会 (AIP) *4)、英国電気技術者協会 *5)、米国電気・ 電子技術者協会 (IEEE) *6) などがある。

 このような欧米の出版社や学会に比べ、わが国の学会の多くは比較的規模が小さく、独 自に電子ジャーナルを作成するための資力・ノウハウが欠けている。実際電子ジャーナル を発行しているのは日本化学会 *7)、日本生化学会 *8),日本分析化学会 *9),日本物 理学会 *10)、応用物理学会 *11),日本薬学会 *12, 13) などわずかである。文部省の学 術情報センター (NACSIS) が過去分の雑誌についてスキャン・イメージで電子化をおこな い、電子図書館として公開しているが、新規分についてはまだ提供されていない。このよ うな状態ではわが国の学会誌は電子化時代に大きく取り残され、経営の危機をさえ迎えか ねない。

JST はこの事態を打開するため「科学技術情報発信・流通総合システム」と称し、電子ジ ャーナル作成とインターネットでの流通のための共同利用センターを開発することを決定 した。J-STAGE (Japan Science and Technology Information Aggregator, Electronic) と 後に名づけられたこのシステム *14) は図 1 に示したように科学技術論文の投稿から出 版、インターネットでの提供までをカバーする真に総合的なシステムである。現在複数の 学会を支援する電子ジャーナル・システムは米国の HighWire Press *15) に例を見るだ けである *34)。しかし HighWire Press は電子ジャーナルの流通のみを担当し、雑誌の 編集・制作は取り扱っていない。したがって、J-STAGE は世界初の総合的電子ジャーナル システムということができる。なお NACSIS では学会がインハウスで利用する「オンライ ンジャーナル」システムを開発している *16)。J-STAGE は NACSIS のシステムとは引 用文献リンクの提供などを通じて提携する。

J-STAGE のシステム概要図
図1 J-STAGE のシステム概要図

2. J-STAGE の目的と概要

J-STAGE は図 1 に示したように、科学技術論文の投稿者支援機能、電子投稿機能、査読 者・審査員支援機能、工程管理機能、編集・組版支援機能、引用文献リンク作成機能、電 子ジャーナルの検索・閲覧機能、アラート (SDI) 機能、電子会議機能などを備えた総合的 な電子ジャーナル作成・流通システムである。J-STAGE は共同利用センターとして運用さ れ、24 時間/365 日公開される。各学会からはあたかも自分専用の電子ジャーナル編集シ ステム、電子ジャーナルのホームページがあるように見える。J-STAGE は UNIX サーバ を中心に、その他で構成されている。また J-STAGE は国内6社のインターネット・プロバイ ダがおのおの100MB/sで接続している交換スイッチングポイント *17) へ直接接続されてお り、大量のトラフィックにも耐えられるようにしている。

3. 概念設計

 学術雑誌編集工程の分析、海外電子ジャーナルの現状調査などの結果に基づき、表 1 の ような要求仕様をまとめた。

J-STAGE 要求仕様

4. 投稿から組版への流れの技術的検討

現在本格的な電子ジャーナル・センターはいずれも SGML を基本データとしている。最 近、SGML に代わって XML を使用しようという動きもあるが、現時点ではまだ流動的で、 わが国においてはツールも充実していない (米国におけるツールについては *22))。そこ でわれわれとしては SGML を選択し、そのまわりにシステムを構築していくこととした。 JST ではすでに雑誌「情報管理」のための Interleaf を使った編集システム *23, 24) と、 「医療情報学連合大会予稿集」のための FrameMaker+SGML *25) を使った編集システ ムをそれぞれ開発しており、SGML の利用については経験がある。J-STAGE で使用した DTD は JST が開発した JICST-DTD *23) を基礎とした。

論文データの入力方法としては紙や単純なテキスト・ファイルのほか、Microsoft Word な どのワープロ・ソフトのファイルがある。また物理学や電気などの分野では数式を記述す るため伝統的に TeX、LaTeX が使われている。また電子ジャーナルの流通 (検索・閲覧) 上 の表現方式としては PDF と HTML が中心となっているので、これらをサポートする必 要がある。

サポートする投稿原稿の種類

SGML は構造化された情報である。標題、著者名、引用文献などのデータはすべてタグ付 けされている。投稿原稿が TeX で作成された場合は、ある程度のデータのタグ付けがすで になされており、SGML への変換も容易である。しかし MS Word その他で作成された原 稿では、文字のフォントなど表現上のスタイルは定義されていても、論文の標題、著者名 といったデータ項目のタグはまったくない。現実には多くの電子ジャーナルでは、このタ グ付けは編集部・印刷会社が人手でおこなっている。しかし投稿者に構造化されたデータ を投稿してもらえばこの作業は大幅に軽減される。このためわれわれは執筆用のテンプレ ートを準備することとなった。このテンプレートは MS Word 用と LaTeX 用を開発した。 これについては次章で詳述する。

JST では「医療情報学連合大会予稿集」のための FrameMaker+SGML を使った編集シ ステムと、雑誌「情報管理」のための Interleaf を使った編集システムをそれぞれ開発し ている。前者は比較的定型の論文誌に向いており,後者は同一誌内でさまざまなスタイル が混在する学会誌に向いているといえる。J-STAGE としては両者とも活用できるインター フェースを考慮しながらも,需要の大きい論文誌向けに FrameMaker+SGML を中心に開 発することとした。

執筆のためのテンプレートは特定の雑誌紙面を想定して設計される。これを用いて作成さ れた原稿は組版システムに流し込んだとき、自動的にその雑誌紙面のとおりのスタイルに 変換される。これによって組版工程が合理化される。一方そのためには各雑誌毎にテンプ レートを設計する必要があり、これが学会毎のカスタマイズの重要な要件となる。なお QuarkXpress など、その他の DTP システムを使用して版下を作成した場合も PDF デー タと検索用の書誌事項・抄録などが提供されれば、公開・流通機能のみの使用も可能であ る *34)。

5.投稿用ツール

前述のように、J-STAGE では LaTeX 用と MS Word 用にテンプレートを開発した。 LaTeX テンプレートは Japanese Journal of Applied Physics で使用されているもの * 11) を基礎とした。MS Word 用のテンプレートは JST が「医療情報学連合大会予稿集」 のため JST が開発したものを基礎とした。図 2 にそのテンプレートを示した。執筆者は このテンプレートの「標題」、「著者名」などと書かれたところにデータを上書きすれば、 自動的にタグ付けがなされるようになっている。このテンプレートでは最終的な印刷イメ ージに近いスタイルを定義してあるので、著者がある程度仕上がりを確認できるというメ リットもある。写真や図表も仮の低解像度のものを貼り込んでおいてもらってもよい。実 際に版下を作成する場合は高解像度の EPS データなどが必要であるが、投稿者がそれを 準備出来ない場合は印刷会社で適宜作成・貼り込みをおこなう必要がある。

テンプレート例
図2 テンプレート例

電子投稿は基本的に Web 画面からおこなわれる。これを間違いなくおこなうために、図表 まで含めた投稿ファイルをパッケージ化するツールも準備した。これには投稿票データの チェックも含まれ、データが正しいかとうかを確認してから投稿させるようになっている。 投稿されたデータからはその場で PDF と SGML を作成し、投稿者が内容を再確認でき るようにしている。この機能は現在 LaTeX について可能となっている。この PDF は査 読や審査の際に原稿として使用される。MS Word の場合は rtf ファイルを投稿するが、審 査用にはHTML を同時に投稿してもらう。

なお、これらの開発はまず Windows 環境についておこなわれたが、Macintosh ユーザ用 に MS Word ツールの開発もすすめている。

6. 仮想編集室

J-STAGE は共同利用センターとして表 1(3. 概念設計参照) にあるさまざまな利用者に サービスを提供する。この提供方式としては電子メール、FTP、TELNET などさまざま考 えられるが、簡便さとシステムのセキュリティから、われわれは Web インタフェースを中 心として設計することとした。FTP や TELNET はシステムのセキュリティに問題を残す ほか、利用者も必ずしも利用できる環境にない。ブラウザを用いた Web インタフェースで あれば、企業内利用者や個人も含めて最大多数が利用可能である。データのダウンロード, アップロードも基本的に Web インタフェースからおこなうこととした。

Web インタフェース上で仮想編集室が構築され、表 3 のような作業がおこなわれる。

仮想編集室における作業一覧

これらの工程の一例として示したのが図 3である。このように全面的に Web を使って編集 作業をおこなっている例は世界的に見ても J-STAGE が初めてである。これにより編集工 程の合理化をはかり、郵送事務などをなくすことにより編集部事務局の負担を軽減し、論 文の出版を迅速化することができる。

仮想編集室の工程例
図3 仮想編集室の工程例

実際に各学会でおこなわれる編集工程はそれぞれ異なっている。こうした工程の差異は各 工程をモジュール化し、工程表に基づき組み合わせて利用することで対応する。実際に運 用する際は、編集者・査読者のデータベースや論文分野を特定する分類表なども搭載し、 メニューもカスタマイズする必要がある。もちろん各学会ごとに用語も異なるので、J- STAGE の標準用語と各学会の用語との対応表も必要となる。また、学会によっては大量の データを一括入力する場合もある。また編集履歴に関するデータはダウンロードして統計 処理する必要もあり、これらの場合に対応するローカル・システムとの csv インタフェー スも開発を行っている。

7. 引用文献のリンク

引用文献のリンクは電子ジャーナルの世界では広くおこわれるようになっている。電子ジ ャーナル・センター内部でのリンクは自分のデータであるから比較的容易であるが、外部 とのリンクは必ずしも容易ではない。現在次の方式がある。 引用文献のリンク方式

われわれとしては基本的には可能なすべての方式に対応する考えである。まず JOIS、 PubMed、SPIN については検索方式、APS については Link Manager 方式、STN に対 してはメタ・データ方式を行う予定である。SICI については日本語での実現方式が開発さ れていないので、見送っている。JOIS および STN とのリンクにおいては JOIS の文献 抄録だけでなく、文献複写へもリンクしている。いずれの場合もリンクに用いる引用文献 データの正規化が必要である。これには雑誌名、巻、号、ページや著者名データが含まれ る。これらの記述方法は雑誌毎にことなっているので、それぞれ異なったパージング・プ ログラムを作成する必要がある。

逆引用リンクについては当面は J-STAGE 内の文献に限られるが、将来は外部の電子ジャ ーナルとの連携も進めたい。また外部から J-STAGE へのリンクについては Link Manager 方式のほか、PII を全論文に付与することによって対応する考えである。またメ タ・データによるアクセスにも対応したい。

8. 検索・閲覧

検索・閲覧については基本的に雑誌単位の検索となっている。これは J-STAGE が学協会 の支援システムであり、学協会の独自性を尊重することを前提としているからである。し たがって雑誌によっては本文が無料で閲覧できたり、また購読者に限られたりする。ただ し最低書誌事項、可能なら抄録は無料公開していただくこととしている。J-STAGE には課 金機能はないので、購読者情報の管理と購読料徴収は各学会でおこなっていただき、J- STAGE には購読者 ID とアクセスに必要な情報だけをアップロードしてもらう。アクセ ス認証はパスワード方式のほかに図書館などのための IP アドレス認証もサポートする。

検索機能は和磁英とも通常の電子ジャーナル・レベルのものを用意している。図 4 に検索 ページに見本を示した。検索用の書誌事項や抄録データは基本的に投稿票に書かれたもの を対象としている。全文検索については SGML データから索引を作成している。また過 去データについては各学会でイメージ・スキャンにより PDF 化している場合もあるので、 これらについても搭載していく考えである。この場合はイメージなので全文検索はできな い。米国では OCR によって光学スキャンデータから全文ファイルを作成している場合も 多い *30) が、これは各学会の努力を待つことになる。

検索画面例
図4 検索画面例

9. その他の機能

J-STAGEでは、今まで紹介した機能の他に、電子討論、マルチメディア付録、学会の大会 抄録集作成機能など、多様な機能を用意している。

10. おわりに

1999 年 10 月現在、応用物理学会・日本物理学会共同発行の Jpn. J. Appl. Phys.、日本物理 学会のJ. Phys. Soc. Jpn. の過去データが搭載され、編集作業もJ-STAGE に段階的に移行さ れる。また資源・素材学会が最終原稿の電子投稿からの利用も決定され、平成 11 年度末ま でには約 25 学協会が J-STAGE を利用する予定となっている。今後、毎年 70-100学協会 の雑誌を追加していき、世界的なレベルの電子ジャーナル・センターとして育てていきた いと考えている。なお本稿に使用した画面イメージはデモ用の仮想的な学会のものを使用 した。実際の雑誌の画面とは異なることがあることをお断りしておく。

[参考文献]

[1]時実象一「学術系電子雑誌の現状」、情報管理、41(5), 343-354, 1998.

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[4]American Institute of Physics, http://www.aip.org/ojes.html

[5]The Institution of Electrical Engineers, http://www.iee.org.uk/menus/pubs.htm

[6]The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc., http://www.ieee.org/products/periodicals.html

[7]Bull. Chem. Soc. Jpn, http://wwwsoc.nacsis.ac.jp/csj/journals/bcsj/

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[9]Anal. Sci., http://wwwsoc.nacsis.ac.jp/jsac/analsci.html

[10]J. Phys. Soc. Jpn., http://wwwsoc.nacsis.ac.jp/jps/index-j.html

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[12]Chem. Pharm. Bull., http://cpb.pharm.or.jp/

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[14]J-STAGE, http://www.jst.go.jp/jstage/

[15]HighWire Press, http://highwire.stanford.edu/

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[18]William Robert Stanek, "Authoring Tools", PC Magazine, September 20, 1998 <http://www.zdnet.com/filters/printerfriendly/0,6061,348843-3.html>.

[19]森田歌子、石黒裕康、千葉吉一: 「『情報管理』誌 SGML 編集システム - 冊子体、全 文 DB、 電子ジャーナルの同時作成」、情報管理、41(6), 445-459, 1998.

[20] 島田純子、飯島邦夫、浅野光基、森田歌子、「デジタルコンテンツの活用事例 -HTML- 「情報管理」誌を例として」、情報管理、42(3), 246-256, 1999.

[21]FrameMaker+SGML、http://www.adobe.co.jp/product/FrameMaker/main.html

[22]"The NLM PubMed Project", http://www.ncbi.nlm.nih.gov/PubMed/overview.html

[23]http://www.chemport.org/html/english/concept.html

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[25]Los Alamos National Laboratory", ONLINE, 23(2), 34-42, 1999.

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[31]日本流体力学会、http://www.nagare.or.jp/journals/mm/

[32]大学病院医療情報ネットワーク, http://www.umin.ac.jp/

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[34]三原勘太郎、「スタンフォード大学図書館オンラインジャーナルプロジェクト: HighWire Press」、薬学図書館、44(2), 137-145, 1999.